サヨナラの空

週末のターミナル 思ったよりも人は少なく 日常のよう
無情にも忍び寄る 別れの時間 あのデジタルが音を立てる

震える手先と横顔見れば 我慢してるのも気付くって
近づく事に怯えながらも 温もり感じたい

希望を持って旅立つ君の身体をもう一度抱きしめたくても
振り絞った勇気に出来る事は笑ってるだけ


いくつものシナリオを抱えてたけど この期においてはかさばるだけ
行間の静寂が いつも以上に言葉以上に 愛しく思う

”どのタイミングで泣こうか”なんて 少し強がってたけど
最初に泪流したら負け 気丈に立ち去ろう

希望に満ちて踏み出す君の姿を最後に焼き付けようとして
同じように振り向く君の笑顔
乱されてしまう


希望を載せて飛び立つ飛行機の影に 姿を重ねてみたりね
僕ひとり取り残された世界は 何か少しかすんで見えた